ラブ★シネマトーク vol.5 
『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』
from 阿部まりな
 

かつて、こんなにも劇的な人生を歩んだ女性はいるのでしょうか?
「其れが彼女の運命だった」という一言ではとうてい片付けることが出来ない「人生」が、ここにあります。

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最近、念願のJAZZボーカルを習い始めましたっ。
ドキドキの初レッスン時に先生に教えて頂いたのは、"歌とは、詩を朗読するのと同じだ"ということ。一言一句、歌詞に込められた言葉の意味を噛み締め、その背景を自分のものにするのだそうです。
そこで毎回レッスンを始める前に気持ちを込めて歌詞を朗読するんですが、アベマリナ、気付いちゃいました。

…「歌」って、その人の人生を映し出す鏡なのだ!

そういえば、音楽好きの母もよくこんなことを言っています。
…いい歌というのは、「魂」が入り込んでいる!
つまりきっとこういうコト。大切なのは歌のテクニックだけではなくて、曲を通してどんな感情が込められ、何を表現し、何を伝えたいのかというコト。それが「魂」であり、「魂」こそが歌い手の人生なのでしょう。

それを踏まえた上で…ここに、あまりにも強烈な「魂」ゆえに、歌声を聴くことをためらってしまう程の素晴らしい歌手がいます。

エディット・ピアフ。ガラスのように割れそうで、太陽のようにパワフルで、初雪のように切なくて、赤ちゃんのようにピュアで、砂漠に流れる水のように神秘的で、チョコレートのように甘い、幻の歌声をもつ女性。

彼女の歌声を聴いた大女優マレーネ・デュートリッヒはこう言います。「あなたはパリの魂だ。あなたの歌声のおかげで、パリに旅する事が出来た。」

世界中の人々を魅了したエディット・ピアフの人生は、実は幼い頃から前途多難でした。
両親との生き別れ。失明。売春宿での暮らし。路上生活。妊娠。別れ。成功と挫折。殺人容疑。ドラッグ。酒。孤独…。

それでも歌うことを止めない彼女が、名曲『愛の讃歌』では、“何が起きてもかまわない 貴方が私を愛してさえくれれば、あなたのためだったら黒髪を金髪にしましょう、あなたのためだったら祖国をも裏切りましょう…”という熱烈な歌詞で、愛を表現します。

47才という若さでこの世を去ったエディット・ピアフが、最後まで揺るがずに伝えたかった「大切なこと」とは一体何なのでしょうか。

この作品で、20才から晩年までのエディット・ピアフを見事に演じきったのは、本年度アカデミー主演女優賞を獲得したフランスの女優、マリオン・コティヤールです。ちなみにこの賞をフランスの女優が獲得するのは、実に49年ぶり史上2人目だというのだから、彼女の演技力の素晴らしさは言うことありません。ビクビクとした目つきから芸術的な指先まで、その貫禄はエディット・ピアフそのもの。ブラボーです。

オンナとして、永遠の歌姫が生涯にわたり捧げ続けた「魂」を、感じずにはいられませんよ。

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この作品は、非常にロウソクの光との相性がいいです(笑)。たまには、アロマキャンドルでも灯しながら、映画鑑賞をしてみてはいかが?



profile
阿部まりな(あべ まりな)
1983年4月26日 神奈川県出身 A型 ★official blog『まりな定食』
『Style』(講談社)をはじめとする雑誌や広告で活躍。『世界ふしぎ発見!』(TBS系 毎土21:00~)のミステリーハンターや『旅スル映画』(CS Movie Plus)、『ドットコムマネー塾』(ニッポン放送 毎月20:00~)でパーソナリティを務めるなど、活躍の場は多岐に渡る。

■次回UPは3月24日(月)です。おたのしみに!



2008.03.17 Monラブ★シネマトーク阿部まりなtrackback (0)

 
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